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里見公園新聞

里見公園新聞 第69号 2010年11月11日  発行:木ノ内博道

里見公園からのダイヤモンド富士
 2010年11月8日(月)午後4時半少し前、里見公園の展望台のところからダイヤモンド富士が見えた。風がないためかもやっていたが、落日のなかに富士山頂が現れた。
 数人が三脚に高級カメラをセットして写真を撮る。明日は水門のあたりとか話していた。日没に関するソフトがあればと話していたら、「カシミール3D」というソフトがあると教えてくれた。
 今度の日曜日(11月14日)には、里見公園とじゅんさい池公園とでバードウォッチングの会があるという。里見公園でも50種類くらいの野鳥が観察されるという。
 翌日は用事があって里見公園に行けなかったが、天候の状態がいいので8日よりいい写真が撮れたと9日の写真をメール添付でいただいた。

2010年11月9日里見公園から(川瀬美子さん撮影)

 川瀬さんの情報によると来年のダイヤモンド富士は2月3日の16:57頃だという。彼女の表現はD富士と言っていた。いかにもD富士に情熱を注いでいる人と言う感じがした。
 この季節、東京周辺の各地でD富士が見られるらしく、車に乗ってラジオを聞いていたら、パーソナリティーがD富士について話題にしていた。

里見八景園の工事・あるスクラップブックから
 里見八景園ができる時の新聞記事が見つかったのでご紹介する。残念ながら新聞名、日付が分からない。開園したのは大正11年だから、その直前の記事と思われる。
 見出し部分は「国府台・八景園  敷地内には理想的の設備 大遊園地と変わる 東洋第一の絶景」とある。
 本文は、
「公園の管理者佐々木浅次郎氏は莫大な費用を投じて、この天恵の地勢を利用して一大遊園地とすべく工事を急がせている。かつて徳川三代将軍が見晴らし台の名称を与えたほどの景勝の地で近く砲兵連隊あり広大な練兵場に勇ましき兵士の活動を見るべく、園内には里見氏の遺蹟や有名な総寧寺あり、見渡せば、悠々たる江戸川の流れを麓に広茫千里、東都の空を徹して富士の清姿を望む。園内には鳥獣を飼育し動物園を作り活動写真や寄席の常設館を設け東都近郊の清遊客を迎ふべく準備中。来るべき花時には江戸川堤の桜花と対峙して一大歓楽境を実現するであろう」
 美文ではあるが、同じ記事が他紙にも見られる。記者が書いたというより、八景園を開園するにあたってのニュースリリースの文章と思われる。
 公園の管理者が佐々木氏だとある。微妙なところだが所有者ではない。後の新聞記事で分かってくるが、土地そのものは総寧寺のもの。土地問題や経営の問題を含めて、さまざまなトラブルが発生して、結局昭和8年に閉園する。
 全体に大言壮語。活動写真館は作られなかったし、温泉も掘削中と広告にはある。野望は大きかったようだ。
 佐々木氏の人物像が後の新聞記事で取りざたされる。機会をみて、他のスクラップ記事も紹介していこう。
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